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HTMLとは?
WWWのページは、HTML(HyperText Markup Language)と呼ばれるWWWの文書やレイアウトなどを設定する言語で記述されています。このHTMLは、構造化した文書を表すための言語であるSGML (Standard Generalized Markup Language)を基礎としたものです。HTMLで作られた文書はドキュメント構造を持っており、これはSGMLやLaTeXに共通するものです。例えば、文章の中身はヘッダ、タイトル、見出し、段落、リスト、画像などの要素別に分けることができ、それらを記述する記号があります。HTMLではこの要素を表す記号をタグと呼びます。
HTMLはTeXのように何でもできるような言語ではありません。かなり制限されたページ記述言語といえますが、そのかわり非常に簡単で誰でも習得することができます。 このHTMLは段階的に拡張されてきており、HTMLの仕様としては次のようなものがあります。
- HTMLレベル1 (HTML1.0)
- HTMLレベル2(HTML2.0, 2.1)
ここまでがいわばHTMLのベーシックであり、本章で触れるのも基本的にこのレベルまでです。
- HTMLレベル3 (HTML3.0)
新しいブラウザ(閲覧ソフト)の多くはレベル3の仕様を満たしており、標準化も進んでいます。HTMLレベル3には次のような機能が含まれています。
テキストの位置(センタリング、行揃え)
表
数式
図を置いた場合のテキストの回り込み
スタイルシート
- HTML+
HTML+はとてもオープンな議論が行われてHTMLの将来像をまとめあげたもので、HTMLレベル3はHTML+を元に標準化が進められています。しかし、HTML+はドラフトが出されてから更新されておらず、HTMLレベル3にその将来像は受け継がれていくようです。
HTMLレベル4や5、そしてXHTML、XML、DHTML等についての将来計画はWWWのコンソーシアム(W3C)で検討されています。