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ファイルの圧縮

WWWと切り離して考えられないのがファイルの圧縮機能です。当初は文字だけで構成されたWWWへ画像が加わらなければ、現在のような形態まで発展したとは思えず、画像を圧縮する技術がGIFやJPGといったファイル形式を生み出してこそ、その実用化は可能となりました。同じくサウンドの圧縮技術に優れたMP3が登場した影響たるや、WWWの世界に留まりません。動画しかりです。つまり、ファイルの圧縮はWWW上のマルチメディア全般へ不可欠な機能だといえます。

代表的圧縮ソフトで扱えるファイル形式の比較
WinZip 9.0WinRAR 3.30WinISO 5.3
.ARC
.ARJ
.B64
.BHX
.CAB
.GZ
.HQX
.LZH
.MIM
.TAR
.TAZ
.TZ
.UU
.UUE
.XXE
.Z
.Zip
.ACE
.ARJ
.BZ2
.CAB
.GZip
.ISO
.JAR
.LZH
.MIM
.RAR
.TAR
.UUE
.Zip
.BIN
.C2D
.CIF
.DAO
.IMG
.ISO
.NRG
.VCD
.TAO
こうした圧縮機能が備わっていない他のファイル形式も、WWWでアップロードやダウンロードする時は圧縮したほうが遥かに効率は良く、これまでZIPをはじめとする様々なファイル形式が開発されてきました。それらの主だったファイル形式は、2〜3の圧縮ソフトをインストールすればほとんどがカバーできます。右の表は代表的な圧縮ソフトで扱えるファイル形式を比較したものです。

WinZip

現在のように多様化する前は、ファイルの圧縮といえばZIP形式が主流であり、WWWからダウンロードできる一般的なファイルは今でもこの形式か、その自己解凍型であるEXE形式が大半を占めています。WinZipのホームページでは、それらのダウンロードや購入および旧バージョンからの無料アップグレードが出来る他、アドオンも配布されており、各ダウンロード・ページのURLは以下のとおりです。

ただ、自己解凍型を含めたZIP形式が今でも主流とはいえ、WinZipだとRAR形式をサポートしていないため、WinMXWinnyなど「P2P」と呼ばれるファイル交換ソフトを利用するかたなら次のWinRARが便利です。WinRARはZIP形式とその自己解凍型をサポートしているので、じっさいのところそれさえあればWinZipがなくとも不自由しません。

WinRAR

Eugen Roshalによって開発されたRAR形式は、従来のZIP形式より新しい世代の圧縮方式であり、(自己解凍型を含めた)ZIP形式や日本で一般的なLHA形式の他、WWWで使われる主だった圧縮形式がひととおりサポートされています。また、マルチボリュームと呼ばれるファイルを一定のサイズで分割する機能を使えば、容量の大きなファイルを扱うのも簡単です。それ以外の機能では、信頼証明情報(署名)を付加したり、書庫を変更できないようロックすることが出来ます。以下のとおりホームページは日本語と英語があり、どちらからでも日本語版のダウンロードや購入が可能です。

WinRARをインストールすればWinZipはなくても事足りますが、それでもまだ十分とはいえません。P2Pで交換されるアプリケーション・ソフトなどのダウンロード・ファイルの多くが、もとのCD-ROMへ焼かれた状態(CD-RMイメージ)そのままで圧縮されており、IMG形式やISO形式はこの典型です。こうしたCD-ROMイメージ・ファイルの解凍がWinRARでは完全におぼつかず、そこをカバーする際、次のCD-ROMイメージ・ファイル・ユーティリティWinISOが役立ってくれます。

WinISO

CD-ROMイメージ・ファイル・ユーティリティという名前のとおり、WinISOで扱うファイル形式はCD-RMイメージ専門です。WWWでダウンロードした圧縮ファイルの解凍が本来の目的ではなく、CD-ROMからイメージ・ファイルを作成したり、BIN形式をISO形式へ変換したりその逆で本領を発揮します。WinISOのホームページでは以下の各URLでWinISO 5.3本体をダウンロードや購入、およびそれを日本語化するためのパッチファイルが入手可能です。

日本語化はいたって簡単で、2番目の「Japanese Language」から日本語化パッチ・ファイル「language.ini」をダウンロードし、WinISO本体のインストール・フォルダ(初期設定のままなら「C:\Program Files\WinISO」)へコピーすれば完了します。



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