srm.conf
srm.confファイルは主にhttpdサーバがWWWの書類やスクリプトを置く場所を制御するファイルです。
- DocumentRoot
- 書類のトップディレクトリを指定します。WWWサービスではここがルートディレクトリとなります。初期設定は、/usr/local/etc/httpd/htdocsとなっています。
- UserDir
- 個々のユーザがHTML書類を置く場所を決定します。初期設定では、public_htmlに設定されています。すなわち、ユーザのホームディレクトリの下のpublic_htmlというディレクトリです。そのディレクトリへはhttp://www.your.domain/~user/でアクセスが可能となります。
- Alias、ScriptAlias
- icon やcgi-binをデフォルトの場所と異なる場所に置く可能性がある場合に用います。また、書類のディレクトリを変更した場合、前のパスでアクセスを許すためにも用います。
- Redirect
- Aliasのような機能ですが、変更先を URL で指定できる点で異なります。例えば、/foo というディレクトリを別のhttp://foo.com/goo に変更した場合、
Redirect /yok http://yok.com/chinとします。なお、変更先はHTTPに限らず、FTPやgopherなどの異なるプロトコルでも構いません。
- AccessFileName
- ディレクトリ毎にアクセス制御を行う時の制御ファイル名を指定します。何も指定しなければ、.htaccessというファイル名になります。
- DirectoryIndex
- ディレクトリの要求が来た場合に表示すべきファイル名を指定します。httpdバージョン1.3 では一つのファイルしか指定できませんでしたが、バージョン1.4 からは複数のファイルが指定できます。
DirectoryIndex index.html index.shtml index.cgi
- FancyIndexing
- ディレクトリリストを表示する際に、インラインアイコンを使ったリスト表示を行うかどうかを指定します。デフォルトでは行います。
- AddType
- サーバで取り扱う新しいMIMEタイプを作成します。2つのパラメターを指定し、最初のパラメータが MIMEタイプで"タイプ/サブタイプ"と指定します。2番目のパラメータはファイルの接尾辞を指定します。
AddType image/png pngまた、別の方法としてWWWサーバ側で扱うフォーマットを追加する場合、confディレクトリにあるmime-typesファイルを変更します。mime-types ファイルは次の形式で記述されています。MIMEタイプ ファイルの接尾辞たとえば、PNGと呼ばれる新たな画像フォーマットを扱う場合、image/png pngを追加します。もちろん、クライアント側でもimage/pngのMIMEタイプが解釈できるように同様の処理(mailcapファイルの変更)が必要です。
- AddEncoding
- クライアントがサポートするデータの解凍方式を指定します。現在、多くのブラウザは次の2つの方式がサポートされ、srm.confでコメント化されています。使用する場合は、コメントアウトして下さい。
AddEncoding x-gzip gz AddEncoding x-compress Z
- DefaultType
- サポートしている接尾辞以外のファイルにアクセスされた場合、どのMIMEタイプを使用するかを指定します。通常、text/plainが使われます。
- IndexOptions
- srm.confではディレクトリ・リストの表示方法についても制御できます。何もないプレーンなディレクトリ・リストはファイル名だけが表示され、ファンシーオプションが使われた場合は、そのファイルの属性に従ってアイコンが名前の前に付けられます。この機能は、IndexOptionsで指定し、以下の6つのオプションを組み合わせて使用します。
- FacnyIndexing
- ファンシーディレクトリ・リストを使用します。
- IconsAreLinks
- ファイル名としてアイコンが利用されます。
- ScanHTMLTitles
- HTMLの<title>タグをスキャンして、ファイルの説明に付加します。
- SuppressLastModified
- ファイルの変更日時を表示しません。
- SuppressSize
- ファイルサイズを表示しません。
- SuppressDescription
- ファイルの説明を表示しません。
たとえば、ファンシーインディックスを使用し、変更日時を表示しない場合、
IndexOptions FancyIndexing SuppressLastModifiedと指定します。
- ReadMeName、HeaderName
- そのディレクトリのリストを表示する際に、表示する注意書きファイル(リストの最後に付加されます)とリストの頭に表示されるヘッダを入れたファイル名前を指定します。デフォルトでは、readme.htmlとheader.htmlが使用されます。
- AddIconByType、AddIcon、AddIconByEncoding、DefaultIcon
- ディレクトリ・リストを表示する際に使用されるアイコンとファイル名の関係を設定します。
- AddIconByType
- AddIconByTypeはMIMEタイプによって使用するアイコンを指定します。1番目の例は MIME タイプ image/gif のアイコンを/icons/foo.gifにし、2番目の例はMIMEタイプがtext(サブタイプは何でもよい)のアイコンを /icons/foo.xbmとし、3番目の例ではLynxのような画像を表示できないブラウザに対して、MIMEタイプtextをtetと表示する例です。
AddIconByType /icons/foo.gif image/gif AddIconByType /icons/foo.xbm text/* AddIconByType (TXT,/icons/text.gif) text/*- AddIcon
- AddIconはファイル名によって指定します。3番目以降のパラメータにファイル名を記述しますが、複数のパターンを記述できます。また、AddIconByTypeと同様に画像を表示できないブラウザのための記述も可能です。
AddIcon /icons/source.gif .c .h AddIcon (TXT,/icons/foo.xbm) README AddIcon /icons/foo.gif */*tar* */READ* /*out*AddIconには2番目のパラメータに特別なファイル名が許されます。^^directort^^は ".."になり、^^blankicon^^は空アイコンとなり、表示されません。- AddIconByEncoding、AddEncoding
- これらはAddIconByTypeとAddIconと同じようにアイコンとデータ解凍方式の対応を設定します。
AddIconByEncoding (CMP,/icons/compress.xbm) x-compress- DefaultIcon
- 何も指定されていない場合に使用するアイコンです。
- IndexIgnore
- リストに表示されたくないファイル名を指定します。たとえば、.cで終るファイルを表示させたくない場合、
IndexIgnore *.cとします。
- AddDescriptin
- ファイルの説明を加える場合に用います。
AddDescription "Disk is Money" .gz