組込オブジェクトと関数 JavaとJavaスクリプト目次 Proxy Autoconfigの記述方法

ネットスケープのオブジェクト

ネットスケープはHTML文書全体をオブジェクトとしてと捉え、それぞれの文書が次のようなオブジェクトを持ちます。

オブジェクト名内 容
windowトップレベル・オブジェクトでページのウィンドウを表わすプロパティを含みます
locationいまいるURLのプロパティを含みます
history読者が以前訪れたURLのプロパティを含みます
documentタイトルや背景色やフォームといった現在の文書プロパティを含みます


ここで「simple.html」という作例をご紹介しましょう。

	
	
	<html>
	<head>
	<title>A Simple Document Sample</title>
	</head>
	<body bgcolor=#ffffff text=#000000>
	<form name="myform" action="query" method="get">
	
	入力して下さい:
	<input type=text name="Hello" value="こんにちわ" size=20><p>
	
	これも選びますか?: 
	<input type="checkbox" name="Check1" checked
	onClick="update(this.form)">オプション1<p>
	
	<input type="button" name="Button1" value="押して下さい"
	onClick="update(this.form)">
	</form>
	
	</body>
	
	
この時、オブジェクトのプロパティは次のようになります。 実例は、このボタンを押して下さい。

ネットスケープのオブジェクト実例

ネットスケープ・オブジェクトの構造

ネットスケープ・オブジェクトはHTML文書自身の階層構造を構成しています。しかし、Javaのようなクラスを定義することはできません。文書の中の構造をオブジェクト、プロパティとして表現しているにすぎず、図で表わすと以下のような階層構造を持っています。

navigator window
       |
       |----- parent, frames, self, top
       |
       |----- location
       |
       |----- history
       |
       +----- document
                 |
                 |----- forms
                 |        |
                 |        |
                 |      element (text fields, textarea, checkbox, password
                 |               radio, select, button, submit, reset)
                 |
                 |----- links
                 |
                 +----- anchors
Javaスクリプトのプロパティを使用するには、この階層構造をよく理解しておく必要があります。

JavaスクリプトとHTML文書の関係

Javaスクリプトはインタプリタ形式で、HTML文書を上から下に読み込んで処理を行います。そのためヘッダ部内に置かれた<script>タグで参照するプロパティが未解決の場合、答はおかしくなってしまいます。処理の前後関係を理解しておかなければいけません。

	
	
	<script>
	document.write(document.bgColor);
	</script>

	</head>
	<body bgcolor="white">
	
	
このように定義したとしても背景色のデフォルト(初期設定)が決定されているため、後で白「white」と指定すると答はおかしくなり、白を設定したければ、
	
	
	</head>
	<body bgcolor="white">
	
	<script>
	document.write(document.bgColor);
	</script>
	
	
このような順序で指定しなければなりません。



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